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社会調査実習

フィールドワーク主義
~社会調査関連科目履修のすすめ~

明治学院大学社会学部社会学科では、「フィールドワーク主義」として、実際の現場に足を運ぶことを推奨しています。つかえる知識を身につけ、実際の社会に出て行って、考察を深めましょう。より専門的な知識を身につけるには、「質的データ分析」「表現法演習」のみならず、社会調査関連科目を履修するとよいでしょう。集大成が3年次の「社会調査実習」です。

調査の「いろは」から実習・報告まで

社会調査関連科目は、社会調査のいろはを学ぶ1年次の「社会調査の基礎」から始まります。次に、2年次に具体的な調査手法の入り口となる「社会調査の技法」と、社会調査実習の準備編ともいえる「フィールドワーク演習」を履修します。さらに数量データ分析の理論を学ぶ「社会統計学」と、その専門的なデータの収集・分析方法を学ぶ「数量データ分析」や、2年次の選択必修にもなっている「質的データ分析」へと進み、3年次には「社会調査実習」で実際の調査を経験します。これらを履修すると社会調査士資格の取得が可能になりますが、資格の取得を希望しない人も科目ごとの履修が可能です。自分の関心を深めるのに必要な手法を身につけられます。
※履修条件がある科目もあります。詳しくは、「実習(社会調査士資格)」を参照してください)

数量データ分析のすすめ

「質的データ分析」は2年次に選択必修になっていますが、「社会」を表現・分析するには、統計やアンケートといった数のデータが必要になることも少なくありません。数量データの分析手法もぜひ身につけましょう。「数量データ」とか「統計学」などというと、Σとかμとか意味不明の記号が出てきて身体が拒否反応を起こす人も少なくないでしょう。そうならないためには、記号に脅されるのではなく、本質をつかむことです。たとえば、20%という数値を高いと思いますか、低いと思いますか? 降水確率20%だったらそれほど高くないと感じるでしょうが、事故を起こす確率だとしたらぞっとするほど高いと感じるでしょう。つまり、数値そのものに意味があるのではなく、数値を評価する基準が必要なのです。それらについて学ぶのが、「社会統計学」や「数量データ分析」なのです。

社会調査の1から10までを体験する
~「社会調査実習」の意義~

3年次に1年かけて行う「社会調査実習」は、社会調査の企画から、実査、データ分析、報告書の執筆までを、10~15名ほどの少人数で行う科目です。専門の教員の指導のもとに、学生自身がフィールドに出てデータを集め、様々な方法で分析を加え、得た知見に基づいて年度末に報告書を作成します。自らの手で社会学を実践することができる、貴重な機会です。

現代社会に切り込む多様な実習クラス

「社会調査実習」は、クラスごとに異なったテーマと手法で実習を行います。どのようなクラスが開講されるかは、2年次の秋に発表されます。興味のあるテーマや実践したい手法を考慮して自分でクラスを選び、抽選を経て、希望するクラスに所属します。

試行錯誤を経験する

社会調査実習では、先生がすべてお膳立てしてくれているわけではありません。調査地や調査対象者を探すところから始まるクラスもあります。予定した対象者から調査を断られることもあれば、気分を害されてしまうことだってないとは限りません。思うようにデータが集まらないことや、調査してみたら仮説が完全に裏切られて途方に暮れることもあります。しかし、それこそが、社会調査の、社会学の、醍醐味なのです。教科書とおりの結論が導かれるなら、わざわざフィールドを探して調査に行く必要はありません。失敗や挫折を繰り返し、調査対象と良好な関係を築き、分析を練り上げていく過程で、自分なりの視点や方法を磨き上げていく経験こそが、かけがえのない財産となるのです。

集大成としての社会調査実習報告書

クラスによっては、泊まり込みの調査をしたり、分析合宿をしたりするクラスもあります。1年間、先生や仲間と苦楽を共にし、報告書を仕上げていきます。問いを立て、データを集め、意味のある分析をするのは困難ですが、教室で議論をしながら報告書の論文を練り上げていきます。また、報告書作成は、調査協力者にチェックしてもらったり、仮名を用いたりするなど、これまで学んできた倫理的配慮を実践する機会でもあります。このような苦労を経て執筆された報告は、年度末に「社会調査実習報告書」として形になります。

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